ウコンの嬉しい効果とは?お酒ではないウコンの魅力

ウコンの効果は二日酔いだけじゃなかった!

ウコンといえば、お酒を飲む前にとると二日酔いの防止になることが知られていますが、それだけではありません。実は健康や美容にも効果があるのです。
スーパーフードとしても注目を集めており、強肝ハーブとしても知られています。肝機能を向上させる働きやアルコールの代謝・解毒を促進する働きのほか、美容にこだわりたい方には見逃せない抗酸化作用があり、栄養素も豊富です。

お酒も飲まない方にとってもウコンは注目食材といえるでしょう。

女性に嬉しいウコンの美容効果

ウコンには女性にとって嬉しい美容・健康効果があります。代表的なものをご紹介しましょう。

豊富な栄養素による美容効果

ウコンには以下のような栄養素が含まれており、美容と健康に役立ってくれます。

  • ビタミンB6…細胞の新陳代謝を促す
  • 葉酸…貧血予防効果があるほか、アミノ酸の合成にも必要
  • カルシウム…骨や歯を形成するのに欠かせないミネラル
  • マグネシウム…骨の形成や体内の代謝を助ける
  • 鉄分…人体に必要なミネラルであり、不足すると貧血になる

特にビタミンB6葉酸カルシウムは女性にとって不足しやすい栄養素と言われているので、これらが含まれているのが魅力です。

参考:e-ヘルスネット:栄養・食生活 / 栄養素と食品成分

参考:公益財団法人日本食肉消費総合センター:それぞれのビタミンの特徴と働きは?

生理痛の緩和・生理不順の改善

ウコンに含まれているクルクミンには、抗炎症、抗がん作用、抗腫瘍など様々な効果があるのですが、女性に注目して欲しいのが月経前症候群の症状緩和です。偽薬とクルクミンをそれぞれのグループに飲ませた研究では、クルクミンを飲んだグループのほうが、症状が緩和したとの研究報告があります。

参考:ScienceDirect:Curcumin attenuates severity of premenstrual syndrome symptoms: A randomized, double-blind, placebo-controlled trial

抗酸化作用

ウコンの主成分であるクルクミンは、抗酸化作用が高いとして知られるポリフェノールです。健康や美肌の大敵である活性酸素などの有害物質を無害なものにするため、これによりシワやシミを予防するアンチエイジング効果が期待できます。他、消化不良の改善や肝機能の改善など、健康面でも役立ってくれる食材です。

参考:健康長寿ネット:ポリフェノールの種類と効果と摂取量

アーユルヴェーダ医学・漢方医学から見たウコンの効果

ウコンはインド伝統医学である「アーユルヴェーダ」でも用いられています。これは、ウコンの成分であるクルクミンに様々な効果があるからです。

ターメリックに含まれるクルクミンの効果

カレーのスパイスとしても知られているターメリックの和名が「ウコン」です。しかし、「ターメリック=ウコン」ではなく、ウコンの代表的な種類である春ウコンと秋ウコンのうち、ターメリックは秋ウコンのことをさします。

秋ウコンは秋に花を咲かせる種類で、春ウコンに比べるとクルクミンが豊富に含まれています。また、風味が良く、食用にも使われているのが特徴です。
一方、春に花を咲かせる春ウコンは、秋ウコンよりもクルクミンが少なく苦味が強いのが特徴で、健康食品に使用されます。

ターメリックに含まれているクルクミンには、消化促進や肝機能を促進の効果があるほか、関節炎の痛みを軽減する効果や殺菌効果抗アレルギー作用、解毒作用、月経調整など、実に多くの働きがあるのです。

ラットを用いた実験では、酸化ストレスがあるラットにクルクミンを与えたところ、酸化ストレスを抑える働きがあったことも発表されています。このように、実に様々な働きで健康と美容をサポートしてくれる食材です。

参考:National Library of Medicine:Antioxidative effects of curcumin, β-myrcene and 1,8-cineole against 2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin-induced oxidative stress in rats liver

アルツハイマー病の予防に期待?!

ウコンを食べる機会の多いインドではアルツハイマー病の発症率が低いことから、ウコンが持っているアルツハイマー病の予防効果が期待されています。これは、ウコンの成分であるクルクミンの働きによるものです。
アルツハイマー病を発症する原因の一つが、脳内に沈着する「アミロイドβ」というたんぱく質なのですが、クルクミンにはこの沈着を抑える働きがあると報告されています。アルツハイマー病の発症に関してはまだまだわからない部分もありますが、クルクミンはアルツハイマー病の予防に効果が期待できる成分として、大きな可能性を秘めているのです。

参考:(PDF)カレースパイス成分のクルクミンがアルツ八イマー痴呆を予防する[PDF]

ウコンの効果的な摂取方法と注意点

パウダーとして販売されているものを選択すると使いやすいでしょう。例えば、小さじ1のターメリックと小さじ2のハチミツを、お湯に溶かして飲んでみるのがおすすめです。また、1/4杯のターメリックに小さじ1杯のレモン汁を混ぜ、目の周りに塗布するパックを行うとくすみ改善効果が期待できます。ただ、長時間を置くと肌に色素が着色する心配があるので、様子を見ながら試してみてください。

もっと簡単な方法として、いろいろな料理にターメリックを1振りしてみたり、サプリをとり入れたりするのもおすすめです。これらの方法なら手軽にウコンをとり入れることができます。

ウコンを摂取する上での注意点

健康・美容効果を期待するあまり、摂取しすぎてしまう方もいるので注意しておきましょう。ウコンを摂取しすぎた場合には肝障害になる恐れもありますし、肝臓の悪い方がウコンに含まれる鉄をとり過ぎると、鉄分の過剰摂取につながる可能性があります。

特に女性は月経の関係で鉄分が不足しがちですが、それを補うため鉄分を摂取するサプリなどとり入れている方は十分に注意が必要です。

お酒を飲まない人にとっても魅力的

ご紹介してきたいようにウコンには様々な働きがあり、美容効果や健康効果も大きいです。過剰摂取をすると悪影響もあるので、とり過ぎには注意し、適量をとり入れるようにしていきましょう。

健康の分野でも注目されている食材なので、「ウコンといえばお酒を飲む人が摂取すべきもの」という考えを持っていた方も、ぜひチェックしてみてください。

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