40代からのプレ更年期障害対策について

プレ更年期が始まったかもしれないと思ったら

プレ更年期が疑われる症状が発生した場合、適正な対策をしていくことが大切です。ホルモンバランスの変化が落ち着けば徐々に状態が良くなっていきます。
大切なのは、体全体のバランスを整えることだといえるでしょう。更年期やプレ更年期障害の対策として漢方薬が取り入れられることが多いのですが、漢方の分野では身体全体のバランスを元に戻す治療を行います。

プレ更年期障害では、精神的にイライラしたり、やる気が出なかったりするほか、様々な症状を感じることがあるのですが、これらを総合的に改善したいと考えた時にも効果的な方法だといえるでしょう。

基本的な考え方は、体を構成している要素である「気・血・水」のバランスを整えるということです。

気・血・水のバランスを整える

」とは、目には見えないものの活動する際に必要になるエネルギーのことで、通常は頭から手足に向かって流れている気が逆流した場合に更年期の症状が起こることがあると考えられています。また、気の流れが滞っていたり、量が足りなかったりする場合も不調に繋がると考えられているのです。

」は体に必要なものであり、体内の一部に滞ってしまうと更年期障害の症状が強くなるとされています。

最後に「」とは、血液、血液の流れのことであり、これらに問題が起こることもプレ更年期障害の原因と一つとされているのです。

気・血・水のバランスを整えるためには、食生活に注意したり、漢方薬を取り入れたりする方法が効果的なので、自分に合っているものを選択してみてはいかがでしょうか。

プレ更年期の対策方法

プレ更年期障害の対策として、どのような食生活、生活習慣を心がけていけば良いのかをご紹介します。できることから始めていきましょう。

食生活

食生活の中で注意したいのが、しっかり栄養素のバランスを考えて食事を取るということです。プレ更年期障害の原因は女性ホルモンの急激な減少にあるのですが、これ自体を防ぐことはできないので、少しでも状態が悪化するのを防ぐために食事にこだわってみてください。

農林水産省が推奨している食生活の指針として、「食事バランスガイド」というものがあります。これは更年期の女性の食事指導としても活用されるものなので、食事の基本として取り入れていきましょう。

重要なのは、以下の5つです。

  • 主食…ご飯、パン、麺類など
  • 副菜…野菜、キノコ、芋、海藻料理など
  • 主菜…肉、魚、卵、大豆料理
  • 牛乳・乳製品
  • 果物

このうち、「主食3:副菜2:主菜1」が理想バランスとされています。牛乳・乳製品や果物は適度に取り入れていきましょう。
おかずばかり食べていて、副菜が足りていない方も多いのではないでしょうか。和食は食事バランスを整えやすいので、洋食よりも和食を積極的に取り入れていくのがおすすめです。

女性におすすめの食材

プレ更年期障害に悩んでいる女性におすすめしたい食材が、大豆食品です。大豆食品に含まれている大豆イソフラボン女性ホルモンであるエストロゲンと似たような働きをするため、プレ更年期障害の症状緩和も期待できます。
また、大豆にはタンパク質やミネラル、ビタミン、食物繊維なども豊富に含まれており、料理のアレンジレシピも豊富なので取り入れやすい食材です。

漢方

漢方を更年期障害対策として取り入れると効果的です。以下のようなものがよく使われています。その人の症状や悩んでいること、体格などによっても最適な漢方薬が変わってくるため、注意して選ぶようにしましょう。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

プレ更年期障害・更年期障害の対策として使われる漢方薬の中で最も代表的なものです。イライラやホットフラッシュと呼ばれる急な発汗、のぼせの症状緩和に役立ってくれます。また、月経不順や冷え性を感じている方にもおすすめです。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

精神を安定させる働きがあるため、プレ更年期障害の中でもイライラやストレスを感じやすくて困っている方にぴったりだといえます。漢方薬は体格によっても向いているものとそうでないものがあるのですが、柴胡加竜骨牡蛎湯は比較的体格の良い方におすすめです。

加味帰脾湯(かみきひとう)

弱った心と身体に働きかけてくれます。胃腸の弱さを感じている方や、不安感、不眠に悩んでいる方におすすめで、イライラやほてり対策としても効果的です。

自分に合った対策を取り入れよう

プレ更年期障害の症状は非常に幅広く、どのような症状が現れているのかによって最適な対策は変わってきます。
人からおすすめされた方法を選択するのも良いのですが、自分にはどのような対策があっているのかを考えて最適なものを選択していくことが重要だといえるでしょう。どのような対策をとれば良いのかわからず悩んでいるのであれば、婦人科で相談も可能となっているので、話を聞きに行ってみるのもおすすめです。

病気ではないからと薬を飲まず、病院にも相談に行かずに無理をして我慢してしまう方もいますのが、中には重い症状が出てしまう方もいるので注意してみてください。

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