アルギニンはどのような効果が期待できる?

アルギニンはアミノ酸の一種

アルギニンとはアミノ酸の一種であり、非必須アミノ酸に分類されます。非必須アミノ酸とは体内でも合成されるもののことを言うのですが、アルギニンは準必須アミノ酸とも呼ばれていて、小さいうちは必要な量を体内で作り出すことができなかったり、大人でも不足したりすることがあるため、食事から摂取しなければなりません。

ウコンにも含まれている成分であり、健康と美容の両方に関わっている成分です。

アルギニンは、天然のアミノ酸であるため、安全性が高いのも特徴だと言えるでしょう。食べ物やサプリメントなどで取り入れる場合も、必要以上に摂取しすぎるようなことがない限り安全面で心配はありません。摂取しすぎた場合には胃痛や下痢が起こってしまう可能性があります。

アルギニンの効果効能とは

アルギニンによって期待できる効果は以下の通りです。

成長ホルモンの分泌を促進させる

アルギニンは成長ホルモンの分泌を促す効果を持ちます。成長ホルモンといえば子どもにとって大切なものというイメージがありますが、骨や筋肉を成長させるだけでなく、脂肪を分解したり、代謝を高めたりするのにも欠かせません。
また、生きるためには身体の中でエネルギーを作らなければなりませんが、成長ホルモンはこのエネルギー源を作る際に重要な役割を果たしています。

成長ホルモンが出なくなってしまうとコレステロール値が増えたり、心筋梗塞、狭心症などのリスクが高まったりするため、十分に注意しておかなければなりません。ほかにも、身体を構成する組織に悪影響を与えてしまうことからアルギニン不足によって成長ホルモンが出なくなると肥満になったり、内臓脂肪が増えたりする恐れもあります。

また、成長ホルモンによって筋肉を増強させることができるので、筋トレをしている方からも人気のアミノ酸です。効率よく筋トレの効果を出したいと考えている方も注目してみてください。栄養補助剤やエナジードリンクにも含まれています。

免疫力の向上

体内には外から入ってきた細菌やウイルスと戦う「マクロファージ」と呼ばれる白血球の一種が存在しています。アルギニンにはこのマクロファージを活性化させる働きがあることから、免疫力向上にも役立ってくれるアミノ酸です。
免疫力が向上すればそれだけ病気に強い身体になるので、病気予防や健康維持といった意味でもとても大切だといえます。
普段から体調を崩しやすい方は免疫力が低下している可能性があるので、免疫力向上のためにもアルギニンを取り入れてみてはいかがでしょうか。

血流の改善

アルギニンは、体内で一酸化窒素を作る役割を持っており、一酸化窒素は血行をスムーズにする働きがあります。血行が悪くなると心筋梗塞や脳梗塞、動脈硬化といったもののリスクが高まってしまうので、これらのリスクを抑えるためにも活躍してくれるのです。
また、血流を改善させることによって冷え性の改善効果も期待できます。ひどい冷え性に悩んでいる方にもおすすめです。

美肌効果

アルギニンは肌を保湿する役割も持っており、特に肌の中でも角質層と呼ばれる表面部分を高保湿してくれます。角質層の水分不足は肌荒れにも繋がりやすくなるため、頻繁に肌荒れしている方はアルギニンが不足している可能性も疑ってみましょう。

疲労回復効果

精神的にストレスを感じていたり、肉体的な疲労が溜まったりすると、血中のアンモニア濃度が上がります。アンモニアは疲労原因の一つであり、アンモニア濃度を抑える事は疲労回復にも繋がるのです。
アルギニンには解毒効果があり、アンモニアを解毒して疲労回復をサポートする効果もあります。

アルギニンの効果的な摂取方法

アルギニンは身近な食品だと大豆鶏肉マグロなどに多く含まれています。普段の食生活の中でこれらを意識的に取り入れていくのも良いのですが、エネルギー量が多いものがあるため、サプリメントで摂取することを検討してみるのもおすすめです。

摂取するタイミングとしては空腹時がおすすめで、特に寝る前に摂取することにより、成長ホルモンの分泌量を増やす効果が期待できます。

先述したように、アルギニンには美肌をサポートする働きや疲労回復効果があるため、肌荒れしやすい方や、疲れやすい方に特におすすめです。また、アルギニンが含まれている栄養ドリンクなどもあるので、著しく疲れている際には栄養ドリンクで取り入れることについても検討してみましょう。
生活習慣病を予防したい方や、免疫力に不安がある方にもおすすめです。

健康維持や美容に役立つ

アルギニンは成長ホルモンの分泌を促し、健康と美容の両面で役立ってくれるアミノ酸です。体内でも合成されるものの、不足しがちな準必須アミノ酸であるため、不足しないように注意しておきましょう。
普段の食事だけで十分な量を摂取できていないと感じる方は、サプリメントで不足分を補うことについても検討してみてください。

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